カキモリがこれまでつくってきたつけペンたち。どれも満足のいく仕上がりになりましたが、お店に並ぶのを見ながら、木と金属の素材のみだと、どうしてもかしこまってカタい印象になってしまう。もっとつけペンを気軽に、自由に使えるようにするには — 山桜・アルミと相性が良く、別素材のアイテムがあれば、つけペンのラインナップがもっと幅広く、たのしく書く道具のコンセプトをより表すものになると考えました。
そうして、小泉誠さんと作った波佐見焼のペンレスト。
片持ちで気軽な大きさと程よい重さ
ガラスペンでも安心な素材
インクとペンを引き立たせる形
さらに、既にある山桜のペンレストと少し違った個性も出したい。
小泉誠さんは、インクから「しずく」を連想し、こんな形を提案してくれました。
コロッとして愛嬌のある形に魅せられて、カキモリもこの案に賛同しました。
しずくの形をつくるのに適した素材と産地を探し、たどり着いたのが波佐見焼でした。
波佐見焼の特徴である白磁と豊富な釉薬の種類。17世紀初頭に、海を渡ってきた陶工が有田地区で白磁に適した地層を見つけて始まった有田・波佐見地区の陶磁器の長い歴史。
「今でも、窯の煙突が町の風景の中心にあり、街道には様々な産元問屋が並び、日本を代表する陶磁器の地区であることを感じます。
今回、産元問屋のマルシゲ陶器さんに協力をいただきながら、窯元の光春窯さんでペンレストをつくることになりました。
光春窯さんは、代表の馬場さんが1984年に立ち上げた窯元。繊細な色彩を表現するため、釉薬の開発や焼成条件の組み合わせを日々研鑽しています。カキモリは当初は1、2色で作ろうと思っていたのですが、光春窯さんで様々な表現を目の当たりにしたことで、色々な可能性を深堀したくなってしまいました。結局は20種類近くの釉薬を試作していただき、馬場さんには呆れられたかもしません。
そして、やっと選んだ4種類。
より自然な水滴さを出すために、サイズも2種類つくりました。細長い方にはペンが2本おさまります。色も形も、様々なペンとのコーディネートをたのしめそうなラインナップになりました。
出来上がったものを見て、「撫でていたくなる」「飾りたい」と、ペンレストの枠を超えて置物としても成り立つね、と小泉さんと話したことが印象的です。
ペンレストはペンを支える脇役。机に置いてあるだけでいつでも自然にペンが収まってくれる、ペンを持ち上げる時や置く時に道具を使うよろこびを与えてくれる、そんなペンレストが出来上がったと思っています。ぜひお好きなペンと合わせて使ってみてくださいね。
全ラインナップはこちらからご覧ください。