久米火詩さんの楽しみ方 — インク編



カキモリ店頭や販売パートナーでお渡ししている、インクとペンの紹介が書かれた冊子。写真ではなく絵を使って表現することにこだわり、表紙と裏表紙の絵は、実際にカキモリのインクと書く道具を使って描かれています。




この素敵な絵を描いてくださったのが、イラストレーターの久米火詩さん。今回、この冊子を作るのにあたり、カキモリの書く道具をたくさん使っていただきました。

そして道具を使った感想をお伺いしたところ、とてもていねいにそれぞれの道具ごとのコメントをくださったので、みなさんにもお届けしたいと思いました。久米さんの視点で見たコメントをそのまま掲載します。

こちらの記事では、カキモリのインクで描く際のおすすめの使い方と、久米さんの好きな色をご紹介します(つけペン編はこちら)。






気に入っているところ

耐水性・耐光性があり、混色ができて、万年筆に入れられる、というインクをずっと探していたので、最初に使わせていただいた時は、とても感動しました。

透明度が高く、発色が綺麗なので、濃淡が綺麗で線を引くのがとても楽しくなりますし、 塗り重ねもできるのが嬉しいです。Kakimori colour はどれも絶妙な色合いで、1色でドローイングが非常に映えるインクだなと思いました。インクが濃く乗るとしっかりと深みがあり、淡く乗せると透明感が出るので、1色のインクでも非常に表情豊かでさまざまな使い方ができそうです。箱入りなので、たくさん集めても収納しやすいのも嬉しいです。







おすすめの使い方

インクの線は、紙によって見え方が大きく異なります。インクの味わいを堪能するには、やはり、濃淡が綺麗に出る紙を使うのがおすすめです。はじめてカキモリさんのインクを使われる方は、カキモリさんおすすめの用紙もセットで購入すると、一番美しいインクの表情を楽しめるのではないかなと思います。そのあとはぜひ、いろんな紙で相性を試してみて、お気に入りを探すと楽しいのではないでしょうか。




インクのみのドローイング用の紙としては、マルマンのオレンジと緑のスケッチブックや、シリウスなどが手頃で、手に入りやすく、インクの濃淡も綺麗に楽しめるなと思いました。(面で塗りたい場合は、マルマンだとやや紙厚が心許ないので、シリウスの方がおすすめです)

インクで広い範囲を塗る際は、水ではなくうすめ液でインクをのばしておくと、吸い込みがゆっくりになり、ぼかしなどの表現がしやすいように思いました。小さな梅皿などに、少しずつインクを出して、濃さを調節したりしながら使うと使いやすいかと思います。

これは少し裏技のような使い方ですが、インクが濃く乗りすぎてしまった!と思った時など、表面が軽く乾いたら、ねり消しを押し当てるようにすると、インクを吸い取って、濃くなってしまった色を少し淡く調整することができます。(非常に吸い込みが良い紙などは難しいかもしれません)

お手紙などで、早く乾かしたいけどインクがなかなか乾かない!という時や、乾いたかどうか確認したい時にも、ねり消しが活躍してくれます。ただし、インクを吸い取った面を続けて他の箇所に押し当てると、インクが写って汚れてしまいますので、一度押し当てた後は、少し練って、インクが表面に残っていないことを確認してから使うようにしてください。




好きなインクの色




04 からり
最初に Frost に入れた色が、こちらでした。カラッと晴れた、夏の青空のような気持ちの良い澄んだ青で、文字を書いていて、自然と気分が上がるような色だなと思います。

06 とっぷり
インクがしっかり乗る紙に使うと、こっくりととても深い色が出て、まさにとっぷりと日が暮れた、夜空のような青がとても綺麗な色だなと感じました。ドローイングに使うととても味わいがあります。

09 むくり
最初にインクの色を見た時に、一番印象的な色がこちらでした。ほんのりと赤みのある、とっても上品な色だなあ、と思いました。黒の代わりに使ったりしても、素敵だなと思っています。






今回、久米さんに使っていただいたことで、カキモリの道具の奥深さを私たち自身も知ることができました。書く道具として作ったインクを、描く道具としてプロのイラストレーターさんにも使っていただくことができ、とてもよい機会となりました。


久米さんのインクの使い方を、ぜひ参考にしてみてくださいね。他の作品は久米さんのホームページよりご覧いただけます。





久米火詩  Hiuta Kume

長野県原村生まれ、東京都在住のイラストレーター。繊細な線と柔らかな表現が魅力で、書籍や雑誌、教科書、広告やパッケージなど、幅広い分野で活動されています。装画・挿絵を手がけた作品に『なんで人間にはしっぽがないの?』(新泉社)、『だんだんできてくる世界遺産2 自由の女神像』(フレーベル館)、『おやすみ、悩み糸』(アリス館)など。

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04 からり
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06 とっぷり
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09 むくり
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うすめ液
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