万年筆用のインクでありながら、発色の良さと鮮やかさが特徴的な Inkstand colour は、文字だけでなく絵を描くのにも向いています。そしてつけペンは、筆のように色を混ぜたり別の色で描いたりできる筆記具。
インクの色をそのまま使ったり、混ぜて好みの色作りを楽しんだりしながら、ご自宅にある道具とつけペンで絵を描いてみましょう。
使う道具
・Inkstand colour - Blooming pink / Twinkle yellow / Puddle
・Metal nib - Stainless steel
・Pen nib
・水彩紙
・綿棒
・パレット
・水(ビーカー)
・ティッシュ
今回は、描きやすいヨットを題材に。
シンプルな形で構成されているので、初心者の方にもおすすめです。
まずはベースを描いていきます。
縦の直線でマストを立て、サイズの違う2つの三角形で帆を張り、帆と同じ長さの逆台形でボートを。シンプルなラインのヨットができました。
使用している道具は、Pen nib 。細かな表現が得意なペン先です。
色は柔らかい印象を持つブルー、Puddle を選びました。
ベースを描き終わったら、次は中を塗るための色を作っていきます。
Inkstand colour は絵の具のように混ぜることができるインク。好きな色を作ってみましょう。赤・青・黄に近い色を用意すると、混ぜることで幅広い色味を作ることができます。
今回は Blooming pink、Twinkle yellow、Puddle を使い、パレットをカラフルにしていきます。
元の色も含めて5〜6色用意ができたら、完成の絵を想像しながら好きな色で塗ってみましょう。
まずは帆と、ボートをそれぞれ1色で塗っていきます。 Metal nib で寝かせて描くと、簡単に面を塗ることができるのでおすすめです。
次に、アクセントとなる色を重ねていきます。
色が混ざることでやわらかく立体的な印象に。
さらにその上から、綿棒を使ってポンポンと色を足していくと、色が混じり合い、少し滲んで、インクならではの表現が生まれます。
ヨットに続いて、波を綿棒で描いていきます。こちらもポンポンと。
力加減やインクの量を変えることで濃淡をつけていきます。
別の色を重ねると、水面がゆらゆらと揺れ、輝いているような色合いに。
最後に日付やメッセージを添えると、絵葉書や絵日記のように仕上げることができます。 ここでも Pen nib がおすすめ。小さく控えめに、絵を引き立てるアクセントを添えていきます。
完成しました。
まわりに余白を残したことで、引き締まった絵に仕上がりました。
題材を変えたり、色のコンビネーションを変えたり。色々なバリエーションでまだまだ楽しめるお絵描き。描きたいことがはっきり心に浮かんだときでも、ふと気が向いたときでも、インクとつけペンがあればいつでも楽しめます。
絵葉書のクラスルームでは、もっと絵を日常で楽しむための動画をご用意しています。自分の絵を誰かに贈ることを、気軽に感じていただけたら嬉しいです。
紙選びのヒントに
描く紙によって、風合いや色味が少しずつ異なります。ノートのページに思い出を残しながら絵を描いていくのもいいかもしれません。