Jay Cover と描く

日々たくさんの色との出会いを生んでいるインクスタンド。身近なもの、思い出の品、音楽や小説、誰かの言葉。色のインスピレーションとなるものは人それぞれ。




いつも色と遊んでいるアーティストやクリエイターのみなさんが生み出す色を見てみたい ー 今回のコラボレーションは、そんなカキモリの興味からはじまりました。

Jay Cover さんは、Isle of Man (マン島)と呼ばれる小さな島国の出身。黒い線をベースにした画風が特徴で、出版やブランドデザイン、パッケージなどで活躍されているイラストレーター・アーティストです。

Jay さんの数あるお仕事の中で象徴的なのは、マン島で公式に発行される切手のデザイン。故イギリス・エリザベス女王の承認をもらって初めて発行されたものだそうです。




今回、マン島から遥々お越しいただいた Jay さん。
インクスタンドの体験をしていただきます。






最初に出来上がった色は、マスタード色。English mustard というイングランドで昔から親しまれてきたマスタードが大好きなのだとか。






続いて、2色目。
こちらもお気に入りだというカーペットの中の色をつくろうとしているのだそう。




マスタード色とよく見比べながら調整をし、紫っぽい青色が出来上がりました。






そして、そのまま迷わず先ほど作った色ものせていきます。




いつもは白地に黒のラインで絵を描くことが多く、同じように2つの色が対になるようにつくってみたのだと話す Jay さん。

「青い色の方は、黒のようにベースラインにも使えるけれど、明るく見える寒色になったのが気に入っています。そういう色は探してもなかなかないので。」

別々のテーマから生まれた2色が一緒に使われる想定だったと知り、さすがの感性に驚く私たち。




それから、カキモリのペンにもインクを入れて、お絵描きタイムがはじまりました。さささっと筆を動かす Jay さん。




そして気づけば、たくさんの絵が完成しました。






出来上がった作品に一同釘付け。いつもは静かで落ち着いているインクスタンドに、スタッフの感動と談笑の声が響きます。




今回、Jay さんのつくった2色はこちら。 それぞれ English mustard と Cross stitch blue と名付けていただきました。




このインクたちのために、Jay さんが特別に描き下ろしてくださった絵をパッケージに箔押し、お届けします。実はこのパッケージの絵もたくさんのスケッチを経て生まれたもの。






そしてせっかくの機会ですから、インクと一緒に使うためのノートも制作することに。こちらも描く道具をテーマにした、 Jayさんの描き下ろしのデザインです。




Jay さんにもこちらの表紙を使ってオリジナルノートを体験していただきました。緑を基調に、後から差し色を足すように、カラフルな仕切り紙や封筒を入れて色づかいを楽しんでいました。




Jay さんの身近なもので作った色たち。それから気軽に筆を動かすことを楽しんでいる姿。なんだか絵を描くことのハードルは下がり、もっと気軽に楽しめるような気がしました。Jay さんの心がほぐれるようなイラストが、さらにそれを後押ししてくれそうです。




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