使えるものを余すことなく、書く道具に



定番となった山桜軸

温かみがあり質の良い木の素材で、日本でものづくりをする。
たくさんある種類の中で、カキモリが最初に選んだのは山桜でした。デザイナーの小泉誠さんと2021年につけペン軸やペンレスト、インクのキャップをつくったのが、カキモリがつくった木製の書く道具のはじまり。




小泉さんが生み出してくれた素朴で飽きが来ず、長く使いたいと思わせてくれるペン軸は、発売してから世界中のたくさんの方のもとへと渡りました。こうして「たのしく書く道具」の定番として定着してきた、山桜のペン軸。



家具の端材でつくる

「このデザインを他の樹種で作ってみたらどうだろう」

山桜の軸がここまで私たちに馴染んだからこそ、他の木材を使って新しい彩りを添えてくれるラインナップを加えてみたいという思いが、自然と湧いてきたのでした。

その思いを小泉さんと共有してみると、「家具では使えない小さい端材も、文房具なら使えるかもしれない」と、家具を作る時に出る端材を使って新しく作ってはどうかとご提案いただきました。

書く動作は、机や椅子などの家具の支えがあり成り立つことから、家具の端材であることはとても魅力に感じました。そして小泉さんと関係の深い家具屋さんでちょうどウォールナットの端材が余っていると伺いました。

ウォールナットはクルミ科の広葉樹。家具によく使われ、その人気の割に成長が遅いため、希少価値が高い樹種。その深い茶色は、明るい赤みと白っぽさもある山桜と並べたときに、見た目にも豊かなラインナップになると思い、早速ご紹介いただくことにしました。



作り手とつながる

小泉さんに作り手としてご紹介いただいたのは、小泉さんとも長く付き合いのある若葉家具さん。1974年創業、広島県府中市で長年「府中家具」と呼ばれる家具の名産地にある老舗の家具屋さんです。実際にスタッフが足を運び、見学をさせていただきました。




若葉家具さんのショールームには府中家具の展示が

親切に案内をしてくださった、若葉家具の社長である井上さん


若葉家具さんでは、テーブルやソファなど大きな家具を作る際に余る部分が端材となったり、細かい装飾のある仏具などでも小さな端材が出るのだといいます。そして、そのほとんどは、これまでずっと廃棄されてきたのだそう。




ペン軸が作りやすいよう指定のサイズにするところまでを、若葉家具さんで行っていただきます。部材の提供だけは普段は行っていないのだとか。





そして、軸に仕上げるのは、いつも軸の制作をお願いしている同じく広島県にある NAKAMURA さん。山桜の軸を作り始めた時からのお付き合いです(当時の記事はこちら)。素材への知見と高い技術を生かして、一本一本丁寧に制作していただきます。






素材が循環するものづくり

こうして、小泉さんのアイデアから、若葉家具さん、NAKAMURA さんと、流れてきたウォールナットの端材からできたつけペン軸。節目が多いことが特徴で、たまに入る節や一本一本の表情が豊かなところは山桜とも似ており、カキモリの道具らしさを感じます。時間が経つと少し明るい茶色に変化していくので、経年変化も楽しめます。

端材を使った取り組みはカキモリとしても初めてのこと。つけペンのラインナップにより奥行きが出た嬉しさに加えて、本来使う場所がなかった素材を生かせたという喜びも感じるものづくりとなりました。

小泉さんが広げてくれた、新しい木材と作り手との出会い。山桜の軸と同じように、たくさんの方の「書く」を支えてくれることを願います。




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