「ガラスで書く」ということの素晴らしさをカキモリに初めて教えてくれたのは、ガラスペン作家の藤田素子さんでした。その軽やかな書き心地とインクの保ち、上品な美しさ。使って見て良さが分かる、愛着の持てる書く道具です。
ガラス工芸で有名なドイツのラウシャ村で修行をした後、tetohi というブランドを立ち上げ、軽井沢を拠点に制作されている藤田さん。藤田さんのガラスペンは、その名の通り「手」と「火」から、一本一本生み出されます。
藤田さんが修行をされていたラウシャ村
藤田さんには、これまで何度もカキモリでガラスペンの受注会やペン先の調整会、ラウシャ村の工芸品ガラスオーナメントの販売会などのイベントを行っていただき、カキモリでも人気の作家さんのひとりです。
ラウシャ村の職人とつくる
オリジナルガラスペンをつくりたいという思いに至ったのは、こうした藤田さんとの繋がりがあってのこと。気張らず手に取れる、日常づかいのできるガラスペンが作りたいと藤田さんへ相談すると、制作をラウシャ村の職人さんへお願いしてはどうかと提案をしてくださいました。「シンプルだけど特徴的な」という曖昧なカキモリの希望を元に、デザインは藤田さんへお願いをし、生まれたのがこのガラスペン。
これまでオーダーノートの部材など、地域の職人さんとお仕事をしてきたカキモリが、藤田さんが架けてくれた橋により海を越え、ドイツの職人さんとものづくりをできることになりました。
実際につくってくださっている職人さん。 手と火を使い、一本一本時間をかけて制作してくださっています。「価値ある職人の手仕事」として認識してもらえるよう、特にパーツを繋げる部分やインクフローの良いペン先の仕上げを意識しているのだそうです。
日々の筆記具として
一般的なガラスペンよりも短めな軸に、ラウシャ村のガラス素材の特徴である高い透明度と鮮やかさをそのまま生かしたデザイン。書いてみると、軽やかさと滑らかさが合わさったような、ずっと書いていたくなる書き心地に驚きます。細かく書くことが多い日本語の文字に合わせて、細字に仕上げてくれているのも藤田さんの細やかな計らいです。
2022年に新色が登場し、ラウシャのガラスの綺麗な色がより伝わるラインナップになりました。
藤田さんが広げてくれたものづくりの輪のおかげで、カキモリの書く道具にガラスペンが加わりました。こだわりの道具で書く楽しさを伝えたいというカキモリの思い通り、ガラスペンをもっと気軽に使う方が増えることを願っています。
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