洗浄液の使い方
水で滲みにくく色褪せづらい性質を持つ一方で、一度ペン先の中で固まってしまうと水で落としづらいというデメリットも併せ持つ顔料インク。カキモリでは、ペン先の中でインクが固まってしまった場合にも安心してお使いいただけるよう、洗浄液をご用意しています。
洗浄液のご使用は、カキモリの顔料インクを万年筆もしくはローラーボールとお使いいただいている方で、次のような場合に使用をおすすめしています。
- ペン先からのインクの出が悪くなった場合
- (ローラーボールのみ)インクを新しい色に変えたい場合
*万年筆は水洗いのみでインクの色の変更が可能です。
洗浄液は2種類あります。洗浄方法が異なりますので、それぞれの使い方をよくご確認ください。

左:洗浄液 / 右:ローラーボール用インク洗浄液 * 生産終了
- 洗浄液
カキモリオリジナルのペン全種類に使用可能
(他社製のペンの使用には推奨しておりません。筆記具により洗浄方法は異なります。)
- ローラーボール用インク洗浄液 * 生産終了
透明軸のローラーボール専用
洗浄方法
準備するもの
・洗浄したいペン
・洗浄液
・ティッシュ
・カップ(ローラーボール用インク洗浄液の場合)

Step1.予備洗い
コンバーターを外し、ペン先に残っているインクを流水である程度洗い流します。先端を下に向け、蛇口からペン先に水を通してください。
Step2.つけおき
《洗浄液の場合》
洗浄液のボトル内に、そのままペン先を下にして入れます。ペン先が浮いてくる場合は、蓋をしてから上下に軽く振り、全体が液に浸かるようにしてください。ペン先がしっかり浸かったことを確認した後、9時間〜12時間つけおきをします。

《ローラーボール用インク洗浄液の場合》
紙やプラスチックのカップに希釈をせず洗浄液を適量入れ、ペン先が浸るように一晩つけおきしてください。目安は12時間、ペン先の乾燥具合によって調節してください。

Step3.水洗い
Step1と同様に流水で水を通します。洗浄液は乾燥してしまうと白い粉末が残る場合があるので、よく洗い流してください。洗浄後はよく手洗いをしてください。
その後ペン先にティッシュをあて強く振り、ペン先に溜まったインクの残りや水気を取り除きます。

Step4.インクを入れる
ペンにインクを充填します(それぞれのペンの補充の仕方は、下記のリンクからご確認ください)。
Step3の工程では完全に水気は取れていないので、はじめは水が混じったインクが出てきますが、少しずつ馴染んで粘度も上がり書き味が戻ってきます。
粘度が低い間は摩擦によってペン先が傷みやすくなるため、激しい筆記は避けてください。
万年筆のインクの入れ方
ローラーボールのインクの入れ方
ヒント:つけペンの洗浄方法

インクがペン先にこびりついてしまっている場合、お使いいただくことができます。つけおきはせず、歯ブラシなどに洗浄液を少しとり、やさしく汚れを落としてください。真鍮ニブは特に変色の恐れがあるため、つけおきは避けてください。