<対談>
カキモリ×NAOT
第2話「手書きの文字から見えてくる」

<< 第1話を読み直す。


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第2話(NAOT後編)「手書きの文字から見えてくる」

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カキモリスタッフがNAOTさんのONLINE SHOPで靴を購入した際、実際に受け取ったお手紙。


岩崎さん:わたしもなんですけど、やっぱり字の下手なスタッフもいて・・・

宮川さん:僕もなんですけど、でも上手い下手じゃなくって、せめて丁寧にっていう気持ちを込めてます。

ー ちょっと癖のある字の方が、個人的にはグっときます。


岩崎さん:あ〜、そう言っていただけて安心します。

宮川さん:スタッフそれぞれの字がすごく個性豊かで、30代真ん中ぐらいのスタッフの字体だと「昔それ流行ったなぁ」みたいな時もあったり。(笑)

岩崎さん:意外と、20歳くらいのアルバイトの女の子の字が一番きれいだったりね。今どきの子なんですけど、字がすごい上手で、「おぉ、そうゆうとこあるんや」って。

ー NAOTのスタッフさんが書いた字は、文字だけ見て、これは誰の字だって・・・


宮川さん・岩崎さん:わかります!!

ー うちもわかります!これだけ人数いても、「あ、誰の字だな」って。


岩崎さん:メモが落ちてても、すぐその人の机に置ける。字で分かります。受注会に行くと、お客さまに記入していただく伝票にスタッフも靴名なんかを記入するんですけど、わぁっと忙しくなるので、宮川と、上野っていう女性スタッフの字が、「これどっちだろ」ってわかんなくなったりして。

宮川さん:上野と僕は20歳くらい離れてるのに。(笑)

岩崎さん:なんかそれも面白いなって。他の人の疲れてるときの字ときれいなときの字のバリエーションもちゃんと知ってる。この字ってことは大変だったんだろうなって。

ー すごい。字から伝わってくるんですね、状況が。


岩崎さん:わかります。いまこれ何人くらいお客さまいるんだろうなぁとか。でも宮川は、忙しくなってくると字がほんとに荒れるので。

宮川さん:そう、自分も読めないんですよ。びっくりしますよ。

ー 広瀬(弊社代表)もすごいです。わけがわからないときがあります。でも、とにかく伝えたかったんだなって思いますね。


岩崎さん:普段はおきれいなんですか?

ー ちゃんと書くときはすてきな字なんですが、スタッフに配る資料とか、急いでるときにぐちゃぐちゃっと書いてあって、「これなんて書いてあるんですか?」って聞いたり。(笑)


岩崎さん:解読するのうまい人とかいませんか?なんて書いてあるのか、わたし結構聞かれるタイプです。

宮川さん:もうちょっとちゃんと書こうかなぁ。

岩崎さん:いえ、わかるんで大丈夫ですよ。(笑)


ー お仕事ではこういうふうに書くことに馴染まれていると思うんですが、普段の生活の中では、お手紙を書かれたりするタイミングってありますか?


宮川さん:僕は書かないかな。

岩崎さん:わたしは結構書きます。

NAOTの岩崎さん


宮川さん:僕は家では書かないけど、仕事では結構紙に書くんですよ。思いついたこととか全部。裏紙もよく使うんですけど、手で書いた方が、なんかいい感じになるんですよね。考え事してる時も、基本的にパソコンを閉じてる時の方が多いので、全部手で書いてます。

ー 予測変換に頼らずに、自分の中から見つけ出した言葉を書き出すから、後で見返したときにも引っかかる何かを残せていたりするのでしょうか。
  「なんかいい感じになる」って、すごくわかります。


岩崎さん:わたしは夫がいるんですけど、仕事で彼の帰りが遅い時、「晩ご飯は冷蔵庫にあるよ」「○○はチンしてね」って、手紙を書いています。わたしは携帯が苦手なこともあって、週3回くらいは書いているかな。

ー いいですねぇ。ほっこりしそうです。


岩崎さん:メールにすると、つい不満を書いちゃうんですよ。わたしも疲れて帰ってきて、急いでご飯つくったのに、夫は今日も遅いんや、と思うと。「せっかくつくったのに」ってメールしそうになるんですけど、手紙だと、「○○へ」って書く時点でちょっと落ち着くので、なんかその・・・書いてる間にクールダウンできるというか、嫌な言葉を言わずに済むんですよ。たぶん、打つよりも時間がかかるから。だからその分ちょっと落ち着いて、「でも頑張ってるから遅いんだよな」って思える。疲れてるとすぐ怒りたくなっちゃうから。自分のために、紙にしてますね。

ー 疲れていたり、いらいらしていると、不機嫌なときの冷たい気持ちをついアピールしたくなってしまうときもありますね。でも、ペンを持って紙に向かうと、自分の手で書く文字に込めてまで伝えたい気持ちではないと気づけたりして、冷静になって、自分のことも相手のことも、思いやることができるのかもしれないですね。

  おふたりが話してくださった言葉を聞いていて、「手で書くことってやっぱりいいなぁ」と、改めて感じました。この度はお仕事から私生活のことまで、「書く」にまつわるお話を聞かせていただき、ありがとうございました!





「書く」ことって、特別なことじゃありません。
気持ちに寄り添うペンと、好みの書き心地の紙があれば、
デジタルな文字入力では引き出されなかった言葉が、
相手に伝えたいほんとうの気持ちが、
自分の中に見つかるかもしれません。

気楽に書いて、整理する。
天のりタイプのカキモリPADは、ページを1枚ずつきれいにはがせるノートです。
はがすことで、ノートの中の1ページが、
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2018-9-14 12:56 | 対談, お知らせ, 前略カキモリより

<対談>
カキモリ×NAOT
第1話「NAOTから届くお手紙」

カキモリのコンセプトである「たのしく、書く人。」。
蔵前の実店舗やオンラインストアでは、
オーダーノートや筆記具をはじめ、
書くことを楽しんでいただくための文房具を販売しています。

日頃店頭でお客様とお話していると、
手帳やお手紙など、書くことが日々の中であたり前のこととしてある方もいれば、
「ペンに触るのは週に1回くらいかなぁ」なんて方もいらっしゃったりします。

手書きの文字が好きだから、
手で文字を綴る時間を大切だと感じているから、
その魅力をもっと伝えていきたいけれど、どうしたら・・・


そんなことを考えていたときに、思いがけず、
同じ蔵前エリアにお店を構える革靴屋 NAOT(ナオト)のスタッフさんと
お話する機会をいただきました。

☆ そのときのお話については、「NAOTユーザー座談会」で是非ご覧ください!



ONLINE SHOPで靴を購入した方に直筆のお手紙を同封されているNAOTさん。
せっかくなので、手で書くことに馴染まれている方に客観的にその魅力を伺ってみようと、
お手紙について、手で書くことについて、思いを語っていただきました。

蔵前と奈良に実店舗を構えるNAOTさんの靴は、
カキモリのスタッフも愛用しており、
その履き心地に足元で仕事を支えてもらっています。


9月15日(土)、16日(日)には、カキモリの姉妹店インクスタンドが
『旅するインクスタンド』の第四弾として「NAOT NARA」に伺う予定ですので、
奈良近郊にお住まいの方は、そちらもぜひお楽しみに。

☆ 『旅するインクスタンド』第四弾の詳細はこちらからどうぞ!




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第1話(NAOT前編)「NAOTから届くお手紙」

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● お話を聞いた人:NAOTでのお仕事は?
宮川さん(写真右):NAOT JAPAN代表。
岩崎さん(写真左):靴の予約や修理、Web記事の制作、出版部ループ舎の校正などを担当。


ー NAOTさんは、オンラインショップで靴を購入されたお客様に手書きのお手紙を同封されているんですよね?


宮川さん:当初、お店で直接買ってくださった靴を、遠方のご自宅にお送りすることになった時に、なんか・・・書きたくなったんですよ。「奈良にわざわざ来てくださってありがとうございます」みたいな、思いの丈を。その後オンラインショップができてからも、手紙は書き続けてます。

ー お店を始められたばかりの頃からずっと続けていらっしゃるんですね。


宮川さん:すごく忙しい時期に、「手紙はやめてしまおうかな」と心揺らいだ時もあったけど、スタッフみんなが「これだけはやりましょ!」って言ってくれたので、続けてこられました。やっぱりその、モノにプラスアルファすることで、僕たちのことを思い出していただけるんじゃないかなって思うんです。すごく嬉しいことに、気持ちを手紙で返してくださるお客さまが結構いらっしゃるんですよ。

ー 手書きのお手紙だから、お返事をくださるんでしょうか。


岩崎さん:う〜ん。そうじゃないでしょうか。

宮川さん:その気持ちがねぇ。もちろん、最初からお返事をいただこうとかいうつもりは全くなくて、衝動的にそれがしたくなっただけなんですけど。実際にお客さまからお返事をいただけると、続けててよかったなぁって、今でも思います。

現在お手紙に使われているカード。伝えたい思いが溢れて、時には小さいと感じることもあるそう。


宮川さん:これがお客さまからいただいたお手紙の写真なんですけど・・・(スマホで写真を見せてくださる)。やっぱりありがたいですよね。自分がお客さんやったらようせぇへんわって思う。手紙を書いて送る行為をわざわざしてくださるってすごいことですよね。それがあるから、この仕事続けていこっかなぁって思います。それが無くなったら逆にもうやらんでもいいかなっていうくらい。

ー それだけ大きい存在なんですね。


宮川さん:大きい存在ですね。やっぱりその、お客さまからの感謝の気持ちであるとか、「ありがとう」って言っていただけるってことは、僕たちの仕事の一番大事な、芯のところなんで。そのお声がなくなるようなら、「自分ら何してんねん」って思わないといけない。

ー でもほんとうに、オンラインショップで注文してくださったお客様に商品だけじゃなく、そこに手書きの文字で書いたものをつけるっていうだけで、お客様からしたら、向こう側に送ってくれた人がいて、「ちゃんと履いてもらいたい。大事にしてもらいたい」って思ってる人から届いたんだっていうのが、すごく伝わることだなぁって思います。


岩崎さん:靴って、履いて、使って過ごされると思うので、渡してからやっと関係が始まるんだと思うんですよ。なので、実際に履かれてみて、もしもなにかあったときにはすぐ相談していただきたいと思っているので、いまおっしゃってくださったみたいに、機械的に靴を送るのではなくて、ちゃんと気持ちを込めて包んだ人がいるんだなっていうのを感じていただけたら嬉しいです。

宮川さん:今じーんときちゃった。(笑)

岩崎さん:わたしは修理も担当してるので、オンラインショップの注文で発送する新品のアイリスと、同じ革色に見えないほど育った別のお客さまのアイリスを見比べたりすると、この子がきっと3年後にこうなるんだろうなぁって思って、すごく嬉しくなる。またいつか修理で帰ってきてねって思いながら、お送りしています。

ー う〜ん、すてきです。同じように、日常で使っていただくものを販売しているので・・・勉強になります!


宮川さん:勉強になります。(笑)

岩崎さん:そういう気持ちが一番込められるのは手紙ですよね!

宮川さん:うん、手紙が一番いい。

第2話へつづきます。>>




NAOTさんのお店について

奈良県の観光地・ならまちにある「風の栖」からスタートした革靴屋NAOT(ナオト)。
現在は、その風の栖から程近い場所にある「NAOT NARA」、そして東京・蔵前にある「NAOT TOKYO」で靴をご紹介しています。
直営店ではフルラインナップを取り揃えており、スタッフがフィッティングや靴選びのアドバイスをさせていただきます。

● NAOT INFORMATION|http://naot.jp

– NAOT NARA
 〒630-8385 奈良県奈良市芝突抜町8-1
 TEL: 0742-93-7786
 OPEN: 火–日曜日 / 11:00–sunset
– NAOT TOKYO
 〒111-0043
 東京都台東区駒形2丁目1-8楠ビル301
 TEL : 03-5246-4863
 OPEN: 金・土曜日 / 12:00–19:00



● 姉妹店・風の栖 INFORMATION|http://kazenosumika.com
 〒630-8336 奈良県奈良市高御門町17
 TEL: 0742-20-6887 
 OPEN: 水曜日–日曜日 / 11:00–sunset

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2018-9-7 9:53 | 対談, 前略カキモリより
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